慈恵会のご案内

理事長あいさつ

私の福祉への思い

社会福祉法人慈恵会 理事長  山田 賽紘

社会福祉法人慈恵会
理事長  山田實紘

私は脳神経外科医として数多くの手術に携わってきましたが、その中でリハビリテーションの必要性を痛感してきました。術後、障害が残った患者さまへ適切な対応ができるよう、昭和58年にリハビリテーションセンターを設立し、患者様の社会復帰に努めてきました。しかし、その取り組みにおいて、厳しい現実に直面しました。リハビリテーションで、ある程度身体的に回復した患者さまに退院していただくにあたり、患者さまと家族をまえにして「そろそろ家に帰れますよ」とお話をしたところ、患者さまは涙をポロポロ流し始めたのです。はじめは、嬉し涙と思っていましたが、後から家族の方から「家に帰さないでください。」と頼まれました。その時初めて私は患者さまの涙が「家に帰れば家族に迷惑をかける。助からなければよかった。」という悲しく、辛い涙である事を理解したのです。

そのような場面に何度も遭遇するうちに、障害のある方でも楽しく生活できる地域・社会を作らなければならないと痛感し、思い浮かんだのがアメリカのナーシングホームでした。「それなら日本には特別養護老人ホームがある」と数多くの特養を見学しましたが、その当時の特養といえばアメリカのナーシングホームとはほど遠いものでした。そこで私は自分の理想とするナーシングホーム的な特別養護老人ホームを創りたいと決意し、その一歩として昭和62年に社会福祉法人慈恵会を設立し、翌年特別養護老人ホーム「さわやかナーシングビラ」を開設したのです。

このように、地域社会がどうあるべきかを常に考え、無心で社会福祉事業の展開に取り組んできた結果、現在では数多くの施設・在宅サービスを提供できるようになりました。私達、社会福祉法人慈恵会はこれからも地域の皆様に望まれるサービスを考え、先進的な事業に取り組むべく一心に努力してまいります。

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